ヘタレな貴方と強がりな私


拓也の視線が私の後ろへと
向いていることに気がついた


気になり振り向いてみると
そこにはいるはずのない小鳥遊くんがいた
ニコッと笑いながら
近づいてくる小鳥遊くん



何故、ここにいるのか…



「今日、なっちゃんに会いに行ってもいい?」


そう聞かれたのは今朝の電車の中
先日休日出勤をしたから
午後から休みだと言っていた
だから奈津に会いたいと言ってくれたが


『ごめん、ちょっと用事があって…』


そう断ったはずだ
だから何故、ここに小鳥遊くんがいるか
全くわからない
もしかしたら、たまたま
この店に来ただけなのかもしれないが
だとしても、何故こっちに向かってくるのか…

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