ヘタレな貴方と強がりな私
「優奈っ!…優奈っ!」
何度か呼ばれるも
私は無視をして歩き続けた
知らない男の人が
自分たちの後をついてくる
私の異様な雰囲気に奈津も驚いている
「お、おかあさん?…て、いたいよ」
奈津の言葉にハッとし足を止めた
握っていた奈津の手を見ると
少し赤くなっていた
『ごめん、奈津』
そう言って奈津の手を撫でた
奈津は何も知らない
なのに、奈津に不安を与えてしまっている
やっぱり、だめだ…私
「優奈…」
私と奈津の横に立つ拓也
保育園の近くで待っていたのだろう
あれから拓也と会っていない
連絡すら来ないから
諦めたものだと思っていた