ヘタレな貴方と強がりな私


帰りには寄らない小さな公園へと寄った
ブランコと滑り台とベンチしかない
小さな公園だから
この時間、人はいない


奈津は一人、滑り台で遊んでいる
私と拓也はベンチに座る



「やっぱり、奈津は俺のこと覚えてなかった」


悲しそうな顔をして言う拓也
少し話そうと決めた時
“おかあさん、おともだち?”と聞いてきた
奈津は拓也の事を覚えていなかったのだ



「奈津、大きくなったな…」


『そうよ、もう4歳なんだから』


拓也が知っている奈津は
まだミルクを飲んでいた頃だ


「…生活、できているのか?」


『…うん、何とかね』


拓也は控えめながら
私の生活の事を聞いてきた

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