ヘタレな貴方と強がりな私


渡された名刺
小鳥遊くんを動揺させた彼女


東雲 紗枝(シノノメ サエ)
大手メーカーの秘書をしている



「これでいいかしら?」


『…染川 優奈です』


それだけ言うと、
そう、とまたバカにされたような気分になる



「奏くんと私の関係、気になる?」


何もかも
見透かされている気分になる
この人は何がしたいのか
私にはわからない

けど、私がどうあるべきか
それだけは、わかる



『いえ、知りたくありません。もし知りたいと思うなら、あなたではなく小鳥遊くんに聞きます。けど小鳥遊くんが話してくれないなら、私は無理に聞く必要ありませんから』


そう言った私は速歩きになり
紗枝さんと別れた

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