ヘタレな貴方と強がりな私


小鳥遊くんは話そうとしない
でも、何かを言いたそうな感じがした

もしかして昼間のことかな?と
もしかして、叩いたことを怒っているのかもしれないと思った

でも、謝る気は無い
だから小鳥遊くんが話すのをただ待った


どこにいるのかわからない
物音があまりしないから
もしかしたら、自宅にいるのかもしれない


「…優奈さん」


『ん?』


「…俺、…わかんない」


とても弱々しい声で
今にも消えそうな声で
小鳥遊くんが発した言葉

わからない、という言葉が
どういう意味なのか…
ただ、なんとなくわかってしまった


『小鳥遊くん…大丈夫よ』


それは奈津に言うような
小さな子供をあやすような感覚だ

< 150 / 397 >

この作品をシェア

pagetop