ヘタレな貴方と強がりな私



「また何かあった?」



珍しく莉子がお弁当を持参してきた
天気がいいからと
中庭のベンチで食事をしていた

朝から黙々と仕事をこなしていた
忙しかったのもあり
莉子と話すことがなかった
でも、莉子とは毎日顔を合わせている
だからわかっちゃうのかもしれない


『…ちょっと、ね』


何から話していいか
それすらもわからない
でも、それは今じゃない

今日、小鳥遊くんと会う
だから話すなら、その後だ


『もうちょっと待って』


「うん、いつでもいいよ」


莉子は必要以上、詮索しない
だから私も莉子のことを詮索しない
でも…ある事に気がついてしまい
思い切って聞いてみた

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