ヘタレな貴方と強がりな私



トン、トン


叩かれた玄関ドア
もしかして、とのぞき穴をみると
そこには久しぶりに見る姿
鍵を開け、玄関ドアをあけた



『お仕事、お疲れ様』


そう出迎えると
遠慮がちに「こんばんは」と返ってきた

ご飯がまだ、と言う小鳥遊くんにカレーを出し
私は紅茶を飲んでいた
少し緊張しているのか
口数が少ないように思える

でも、それは私も同じかもしれない
私も緊張している



「ごちそうさま。俺、辛いのダメだから、なっちゃん用じゃなきゃ食べれないんだ」


なっちゃん用というのは
子供用ってことだろう
人は見かけによらないな、と思いながら
食後にコーヒーを出した

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