ヘタレな貴方と強がりな私
「俺、ニュージーランドに留学する。5月にはあっちに行く予定だから」
そう話を切り出した兄を見ると
自信に満ち溢れて
エネルギーが溢れているように見えた
羨ましいとも思えたが
次の言葉に血の気が引いた
「前に話した彼女、同じ大学だった東雲紗枝。一緒に連れて行くことにした。もちろん、紗枝も仕事を辞める。いつ帰るかわかんないし、紗枝が居てくれたら、どんなことでも頑張れる。帰ってきたら、結婚しようと思ってる」
その言葉に兄の隣に座る紗枝を見た
紗枝は頬を赤らめながら
兄の顔を嬉しそうに見つめていた
何かの間違いであってほしい
これは夢じゃないかと…
でも気がついてしまった
東雲紗枝の左手の薬指に
見たことない輝きがあることを…