ヘタレな貴方と強がりな私


小さい頃の私は
負けず嫌いで、頑固で意地っ張り
男の子にも負けないガッツがあった

欲しいものも、上手に欲しいと言えず
気持ちと反対なことをよく言っていた
ごめんなさい、や
ありがとうも恥ずかしさもあって
なかなかうまく言えない子だった


でも、奈津は自分の気持ちを
上手に伝えることができる
本当に出来た子だと思う

私のことを考えてくれる
心の優しい子、なんだ



『この前、奈津のお父さんに会ったの。奈津に会いたいって…奈津は、会いたい?』


そう伝えると
奈津は口を閉ざした
色んなことを考えているんだろう
自分の気持ちも、私のことも…


『おかあさんは…、奈津に会わせてあげたい』


私ができるのは
奈津の背中を押すことだ

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