ヘタレな貴方と強がりな私


お兄さんがそれに気がついたのは
帰国する、と決まった時

お兄さんは薄々だが
東雲紗枝の男関係に気がついてはいたが
ハッキリしたモノがなく
問い詰めることもしてこなかったという


「あなたに気持ちはないの」


薄々だがわかっていたが
ハッキリ言葉で言われると
お兄さんはショックだったという
東雲紗枝に問いただすと

飽きた、楽しくないと
子供じみた理由ばかり
婚約者としてニュージーランドに連れて来て
何不自由なく暮らしをさせていた


「紗枝さんは、兄貴が疑わないように、兄貴の誘いを一切断らなかったみたい。まるで、俺の時みたいに…」


人を騙し傷つけてまで
勝ち取った幸せを
数年で飽きたからと捨ててしまうなんて

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