ヘタレな貴方と強がりな私


私の心臓が今にも破裂しそうだ
ドキドキ、と
こんなにも聞こえるものなのかと思うと
ぎゅっと目をつぶってしまう


早く寝てしまおう
それだけを考えるが
そんな上手くは行かなない



「優奈さん、おいで」


その言葉に引き寄せされるように
私は小鳥遊くんが待つ毛布の中へ入ったのだ



「…優奈さん」


間近で聞こえる声に
ビクッと身体が反応してしまった

クククッ、と笑い声が聞こえ
それがまた恥ずかしさを生む


「ごめん。…俺も緊張してるんだ」


小鳥遊くんが?と思いながら
ゆっくり目を開け
小鳥遊くんへ視線を送る


『嘘』


言葉とは真逆な余裕な顔だ

< 237 / 397 >

この作品をシェア

pagetop