ヘタレな貴方と強がりな私


もしかして
これって拓也?

奈津は会ったことがない父親を書き
拓也にプレゼントをしようとしていたのだ
その証拠に
絵を描いた紙を包んでいた紙に
“おとうさん へ”と書かれていた

封筒のつもりだったのだろう
最近、字を覚え始めた奈津

おとうさんの“お”と、“ん”が
少しグチャッとしている

それでも一生懸命、書いたのは伝わる
奈津なりに
色々考えているんだろう

もう一度、包み直し
そのまま鞄の中にしまった


寝る時間にはまだ早いけど寝ようかな
やはり私も緊張をしている
拓也と冷静に話せるか
奈津が拓也と暮らしたいと言わないか、
考えたらキリがない


電気を消そうとした時
私のスマホが鳴った

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