ヘタレな貴方と強がりな私


奈津のお子様ランチのハンバーグより
はるかに大きいハンバーグ
見たことがない大きさのハンバーグに
奈津はびっくりしていた


「奈津、食べてみるか?」


拓也の言葉に
ぶんぶん顔を横に降る


「なつ、ハンバーグあるから」


『同じだもんね、大きくてびっくりしたのよ』


食べましょう、と
奈津も私もいただきます、と言うと
拓也も慌てて、いただきますと言ってきた


奈津はそれが嬉しかったのか
私の方を向いてニコッと笑ってくれた
緊張が解けたのだろう

それから少しずつ
奈津は言葉を発するようになった
でも、それは拓也に向けてではなく
私に向けてだ

拓也に向けたい言葉も
私へと向けてきた

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