ヘタレな貴方と強がりな私
拓也は奈津がわかりやすいように
自分がどういう仕事をしているか
一日、どういうふうに仕事をしているか
時には自分のスマホを取り出し
写真を奈津に見せたりしていた
奈津も拓也の話にうん、うんと
相槌をうち、聞いている
この3年で変わった…のかもしれない
一緒に暮らしていた頃は
こんなふうに、楽しそうに
仕事の話なんかしていなかった
3年は人を変え、成長させたのかもしれない
奈津の緊張が解け始めた時
タイミングよく、料理が運ばれてきた
「相変わらず好きだな、ワンプレートメニュー。いつも外食する時、そういうの頼んでいた」
昔を懐かしむように言葉にした拓也
よく覚えているな、と思いながらも
拓也の料理を見ると
拓也も相変わらずだな、と思った