ヘタレな貴方と強がりな私


「それは、なっちゃんのため?優奈さんの気持ちはどこにも入ってないよね?また我慢して生きていくの?辛い思いして、誰も見ていないところで泣くの?…なっちゃんが見たら、どう思うかな?」

「それに、俺…優奈さんが好きだって言ったよね?俺の気持ちは無視なの?無かったことにしたいわけ?優奈さんの気持ちは?」



今日は帰るよ、と
小鳥遊くんは帰ってしまった
引き止めることも
弁解をすることも、何もできなかった


奈津のため
そう思っていたはずなのに
私の考えは間違っていたのかな


奈津は私の泣いている姿を覚えている
それが、幼い頃の記憶になりつつある
それを消したい、
でも、どうしたらいいのかわからない

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