ヘタレな貴方と強がりな私


自分の声が、
自分の声じゃないように聞こえる

私、こんな声だった?と思ってしまう
数年前のことを思い出しても
やはりそんな記憶がない



「大丈夫?」


その声に気が付き、視線を移すと
そこには見慣れない姿
見ちゃいけないと、顔を背けた



「優奈さん?」


ベッドのスプリングが沈むのがわかった
やっと引いたカラダの熱
小鳥遊くんの気配を感じるだけで
また熱くなり始める


終わったわけではなく
まだ始まったばかり

じっくり時間をかけられ
身体中、「好き」とキスの嵐で
それだけで、どうにかなりそうだった


やっと解放されたと
安心したがすぐに寂しさを感じてしまう

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