ヘタレな貴方と強がりな私


静まり返ったリビング
沈黙を破ったのは、お弟子さんの裕介くんだ



『親方、申し訳ありませんでした』



土下座をし額を床にこすりつけている
その姿の姉は裕介くんのそばへ行き
背中をさすりながら聞いている



「裕介、どういうこと?優奈が言った事って本当なの?」



信じられないのであろう
ここに姉が帰ってきていて
こうして寄り添っているって言うことは
二人はうまく行っているということだろう

良かった、と思えればいいのだが
私が受けた傷は、
そんな簡単に消せるものではない


父はどういうことだと母と裕介くんに尋ねたが
それ以上は何も言わず
その代わりに、私に話してくれた

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