ヘタレな貴方と強がりな私


運転免許を持っている母に
駅前のビジネスホテルまで送ってもらった

姉は泊まっていけばいいのに、と
言ってくれたが
泊まるとしたら
私が使っていた部屋だ

だが、あの部屋は使いたくない



「明日、忘れないでよ」


それだけ言って母は帰っていった
小鳥遊くんにも奈津にも何も告げず…

ホテルに入り部屋に着くと
奈津は眠そうにしている
小鳥遊くんが気を利かせてくれ
奈津を早々にお風呂へ入れてくれた

殆ど目が開いていない奈津を受け取り
着替えさせ、歯を磨いて
ベットへ連れて行くと
すぐに寝息が聞こえて来た


寝顔を見ていると
私もウトウトしてきてしまう

小鳥遊くんがお風呂から上がって来るまでは
起きていたい、と思いながらも
勝手に瞼がくっついてしまった

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