ヘタレな貴方と強がりな私
相手のことをよく知りもせず
身体だけ重ねることもある
それは向こうが求めればの話だ
俺から求めることはない
求めたって
誰も満たすことなんて出来ないし
誰も俺の事を受け止めてくれない
「今日は泊まっていく?」
俺の腕の中で
甘い声を出す女
この部屋に見覚えがあった
俺の好きじゃない匂いのお香を焚く女だ
前も泊まらないで帰った記憶があった
「いや、帰るよ」
そう言って女から腕を離し
シャツを着始めた
「また帰っちゃうの?」
「ごめんね。またね」
そう言って女の唇に自分の唇を重ねると
女の腕は俺の首に絡みついてきた
今日は本当に疲れたんだよ、と思いながらも
女の誘いにのってやった