ヘタレな貴方と強がりな私


約束は11時
駅前の広場、柱時計の前で待ち合わせ


10分前に着いた私たち
まだ莉子は来ていなかった



「おかあさんのオトモダチ、まだ?」


手を繋いでいる奈津が
まだかまだかと待ちわびている


『まだ、みたいだね。奈津、ちゃんとご挨拶しないとダメよ?』


「なつ、できるよ?」


それも知っている
スーパーに行くと
顔なじみの店員さんに
いつもきちんと挨拶をしている

本当に出来た娘だ



後少しで莉子が来る
そう考えたら、少しだけ緊張が走る
今まで話さなかったから
もしかしたら莉子は怒るかもしれない
月曜日から避けられるかもしれない

そう考えたら…怖くもなる


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