ヘタレな貴方と強がりな私


あの電話から、数日経っていた
考えたくないのに
気を抜けば考えてしまう


何故…、
それだけが頭の中でループしていた



「あれ?染川さん?」


仕事帰り、どうしても帰る気になれなく
奈津を迎えに行く前に
すこし頭をスッキリさせようとカフェにいた
カフェなんて、久しぶりで
逆に落ち着かない
飲み終えたらすぐに出ようと思っていた矢先
聞きなれた声に視線を向けてしまった



『…小鳥遊くん』


まさかこんなところで
会うなんて思ってもみなかった
小鳥遊くんは一緒にいた友達らしき男性に
じゃあ、と手を上げ
何故か私の席へと座りだした

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