ヘタレな貴方と強がりな私
「ユウナ?」
小鳥遊くんは私と
近づいてくる彼を交互に見ている
彼が近づいてくる
それがどういう事なのか
わかっているが動けないでいた
助けて、
そんな言葉を発せられるわけではなく
どうしたらいいかわからず
私は何かを掴んでいた
「久しぶり」
私と小鳥遊くんの前に立つ彼
それは奈津の父親で
私の元…夫だった、柳原拓也
『…たく、や』
「…もしかして、優奈の男?」
そう言って拓也は小鳥遊くんへ視線を向けた
拓也もそれなりに身長は高い
が、小鳥遊くんはそれ以上だ
“若いな、”
小さな声で…しかも
バカにしたように拓也は言葉を吐いた