ヘタレな貴方と強がりな私


確かに小鳥遊くんは若い
若いと言っても、2、3歳年下だろう



「あんた、誰?」


ムッとした声が聞こえた
小鳥遊くんを見ると、明らかに怒っている
バカにしたような口調の拓也に
怒っていることに気がついた


『小鳥遊くん、ごめん。本当にごめん。気にしなくていいから、早く…』



早く行って、と
小鳥遊くんに迷惑かけられないと
遠ざけようとしたのに、気がついてしまった
私の手は小鳥遊くんの手を掴んでいて
その手を小鳥遊くんの手で包まれていた


「あれ?知らないの?俺は優奈の元旦那」



知るはずない
だって、何一つ話していないんだ
恋人でもない、友達でもない小鳥遊くんを
私は…巻き込んでしまった

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