ヘタレな貴方と強がりな私
「そういえば、次の土曜日に弁護士さんと合コンあるけど、行く?」
『行かない』
即答で答えると
やっぱり?と笑い出す莉子
私が断るのをわかっていて聞いてくる
「たまにはいいんじゃない?あんた、結婚しないで一生働いていく気?私はまっぴらごめんだわ」
莉子の言っていることは理解できる
私もそう思っていたことがある
けど、今は一生働いていく覚悟だ
誰かに養ってもらおうなんて
これっぽっちも思っていない
『不満はないし、お給料いいから私は一生ここで働いていくよ』
まだ若いのに、と
莉子はおばさんみたいなことを言いながら、ピロン、と鳴ったスマホのチェックをし始めた