泣かないで、楓
メンバーが全員揃い、事務所のボロボロになった白いワゴン車に荷物を積み込み、車に乗る。メンツは、僕と楓の新人2人、吉伸先輩、ちさとさん、他先輩たちを合わせた10人。
「じゃぁ、出発するど」
運転席の吉伸先輩は、クルっと後ろを振り返った。
「お願いしまーす」
出発時に全員でする、このかけ声も恒例だ。
「すぐに高速に乗るけぇ、金」
「はっ、はい」
助手席のちさとさんは、ガサゴソと、バッグをまさぐった。
「あれ? おかしいですね。確かこの辺に入れたのに」
「アンタ、もう痴呆症か? 確か、ワシと同い年だったと……」
「わーっ! シーッ、シーッ」
ちさとさんは両手をバタバタと、顔の前で振った。
「ちょ、ちょっと、いきなり何て事を言うんですか」
「何ぃて、どう言う事じゃ?」
「も、もういいですっ。出発してください」
「いなげな(変な)人じゃね」
吉伸先輩は、車のギアをドライブに入れ、出発した。ちさとさんは顔の前で手をしきりに振り、自分の赤ら顔をごまかそうとしていた。
ちさとさん、そんなに年齢の事を気にしてるのか。僕はちさとさんの様子が気になりつつ、某県の遊園地へと向かったのであった。
「じゃぁ、出発するど」
運転席の吉伸先輩は、クルっと後ろを振り返った。
「お願いしまーす」
出発時に全員でする、このかけ声も恒例だ。
「すぐに高速に乗るけぇ、金」
「はっ、はい」
助手席のちさとさんは、ガサゴソと、バッグをまさぐった。
「あれ? おかしいですね。確かこの辺に入れたのに」
「アンタ、もう痴呆症か? 確か、ワシと同い年だったと……」
「わーっ! シーッ、シーッ」
ちさとさんは両手をバタバタと、顔の前で振った。
「ちょ、ちょっと、いきなり何て事を言うんですか」
「何ぃて、どう言う事じゃ?」
「も、もういいですっ。出発してください」
「いなげな(変な)人じゃね」
吉伸先輩は、車のギアをドライブに入れ、出発した。ちさとさんは顔の前で手をしきりに振り、自分の赤ら顔をごまかそうとしていた。
ちさとさん、そんなに年齢の事を気にしてるのか。僕はちさとさんの様子が気になりつつ、某県の遊園地へと向かったのであった。