危険地帯
大嫌いだ。
喧嘩も、壊れる音も、この世界も。
全部全部、大嫌い。
胸が痛くなって、苦しんで、辛くなって、傷だけが残る。
こんな思い、したくなかった。
『そばにいてくれる存在が欲しい』
私を好きになってくれて。
私を守ってくれて。
私の涙を拭ってくれて。
私と一緒にいてくれる人。
そんな人がそばにいてくれたら。
幼い私の、精一杯の願いだった。
私はもう一度目を閉じた。
瞼の裏に、暗闇はなく。
真っ白な世界が私を取り囲んでいた。