危険地帯
神様がイタズラと称して、私を危険地帯に放り込んだとしても。
最低最悪な始まり方だったとしても。
皆との出会いは、まるで“奇跡”だ。
「ありがとう……っ」
鼻をすすりながら、震えた声で紡いだ。
幼い頃から、こんな日が訪れることを夢見てた。
諦めかけていた夢が、今、叶った。
深月と司と律のおかげで。
私の心を締め付けていた罪悪感と孤独感が溶けて、輝きを纏った何かが降り積もっていく。
その何かを、私は「幸せ」と呼んでもいいだろうか。
私の目の下にこぼれた涙を、深月がすくい取ってくれた。
ふわりと笑った深月は、
「思う存分、泣け」
と、私の涙をさらに誘った。