危険地帯
もしかしたら深月は、忍者を認めているのかもしれない。
深月は、忍者の黒龍への憎しみも恨みも、まるごと受け止めるために、一歩踏み出そうとしているんだ。
「それと」
「まだあんの?」
「前は、ボコって悪かった」
私と黒龍が出会ったあの日のことを謝った深月に、忍者はまた驚いた。
黒龍の謝罪に、驚くのも無理はない。
許し、許す心。
それが、今までの黒龍には欠落していた。
でも、今は違う。
深月にも司にも律にも、その心は芽吹いてる。
「神雷も、前は喧嘩ふっかけてごめんね~」
「その態度、謝ってるの?」
「謝ってるよぉ」
眉を下げて謝る律の言い方に、蜜という人は疑いを抱く。
が、一応律の言葉を信じてくれたようで、蜜という人は仕方なさそうに笑った。