危険地帯
「今日は助かった」
「どうせ同じ目的だったからな。俺らも助かった。サンキューな」
司と恭弥という人が、今日の共闘に、互いに感謝し合っていた。
ずっと敵対していた二つの暴走族が、手と手を取り合って闘った後。
神雷と黒龍の間には、不思議な絆が生まれていた。
「忍者を幹部にするのはいいが、まずは刑務所に行くんじゃねぇのか?」
深月の提案にそう言ったのは、神雷の総長。
あ、そっか。
とある売人である忍者は、麻薬や覚せい剤などのクスリを売りさばいていた。
だから、多くの不良達がこの闘いに利用されてしまった。
忍者が警察に捕まってしまう現実は、避けようがない。
「じゃあ、刑務所出たら、俺らんとこ来いよ」
「刑務所出るのって何年後~?」
「その時まで、俺達が黒龍にいるとは限らんぞ」
深月と律と司は、もう忍者が幹部になること前提で話し出してしまった。