危険地帯
深月は髪をかきあげて、ピアスを揺らした。
「お前が刑務所入らねぇなら、今決めてもらうしかねぇな」
そう小さく呟いた深月は、真っ直ぐな瞳で忍者を捉えた。
天才、かもしれない忍者の顔つきが、少し強ばる。
「で、どうする?」
「お前らを利用するかもしんねぇよ?」
「ハッ、上等」
忍者に手を差し伸べた深月。
深月は、期待しているような表情で忍者を見ていた。
「黒龍に、入れよ」
少し悩む素振りを見せた忍者は、困ったように眉を寄せた。
それから、チラッと深月を見て、視線を落とす。
短い息を吐くと、笑みを浮かべた忍者。
「しょうがねぇな」
その忍者の言葉は、黒龍に入ることを示していた。
司と律は、「ようこそ、黒龍へ」と言わんばかりに、表情を緩めていた。