危険地帯



司はクスリを見ながら、



「これはどこで手に入れたんだ?」



と、忍者に聞いた。



「俺が作った!」



自慢げな顔でそう言った忍者を、誰もが信じてなさそうだった。


もちろん、私も。



「いやいや、今そういう冗談いらねぇから」


「嘘じゃねぇよ!?」


「なに、お前天才なの?」


「ま、まあな。そんないきなり褒めんなよ」


「……ははっ」


「すっげぇ下手くそな作り笑いだな!?」



深月と忍者の会話を聞き流しながら、私は司と同じようにクスリを眺める。


本当に忍者が作ったのかな?


すごいなあ。


忍者が言ったことが事実なら、だけど。



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