願いが叶ったその時…




私の目の前に建つお店は
黒に統一されてはいるが
入りにくさはなく、誰でも入れるような
雰囲気のある店だった。



光「ここのオーナーとは若が知り合いで
  『俺に任せて』て言ったので
  そのまま任せてます」



そんな適当な感じでいいの!?
夏風のことだから信用してるとは
おもうんだけど…



?「あれぇ?光琉じゃん」


「…久し振りですね千景さん」


千「やぁ(ニコ ん?誰、その子」



店の中から出てきたのは
金髪の髪をした男の人
顔はかっこいいと思うけど、性格的に無理だ。



「初めまして、木見谷百合と言います」


千「木見谷だって?」



名前を言うとこわばった顔をした千景さん
どうやら私にはいい感情を
持っていないらしい。



「えっと、」


?「お前」



そう呟かれた言葉で
私は後ろを振り向いてしまった。
また、あの日のことが蘇るのに…



忍「まだ生きてたのかよ」


「なんで、」


健「てめぇにいちいち聞かなきゃ
  駄目なのかよ」



会いたくなかった
あんな別れ方をしたらこいつらはきっと
私の叔父と同じ事をするから…
今まで会ってきた奴らも、そうだったから



光「下がってください百合さん」



私の前にたってくれたのは
光琉だけじゃなかった。
柾木さん、原田さん、筒宮さんまで
私を守ろうとしていた。



忍「なんだよこのおっさん達」


「こ、れは」


忍「また身体でも売ったのか?」


「っ」




 
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