忘れたはずの恋
そんな事を言われても…。
チラッと見た藤野君の横顔は困っている。
大人から茶化されている子供みたいで…。
そうだ、私がさっさとここから降りたら良いのよね?
そう思って降りようとするけれど、バイクが変に揺れて怖い!
「さっ、後ろ、持っててやるから乗れ、幸平」
祥太郎さんの声が低くなった。
「…吉永さん、すみません。
少しだけ、前に詰めて貰えます?」
「えっ?」
藤野君が耳元で私にしか聞こえないくらいの声で囁いた。
「本当にすみません、後でお詫びします」
…上下関係?
圧力に屈したの?
そんな心の中でのツッコミは藤野君には当然、聞こえない。
「足、少しの間、ステップから離して貰えます?」
後ろから囁く藤野君。
…その声、ゾクゾクするくらい。
ヤバい。
急に心拍数が早くなってきた。
そして急にハンドルを握っている左手の上に藤野君の手が重なり、
「ひいぃっ!」
と、変な声を上げてしまい恥ずかしくて下を向いた。
その間に藤野君はステップに足を掛けて、狭いシートの隙間に腰を下ろした。
…密着度が。
半端ないんですけど。
「本当にすみません。
言い出したら聞かない人なんです」
「お前、そんなに仰け反ったら逆に失礼だぞ。
ほら、手はココ!」
祥太郎さんが藤野君の手を取ると、その手を私の体を抱き締めるように前に回す。
うわー!
腕も足も。
素肌同士、当たってるんですけどー!?
じんわりと藤野君の体温が伝わってくる。
「はい、二人とも笑って!」
吉田総括の声で我に返ると、慌てて総括を見つめた。
これが。
私達二人が最初に撮った写真となった。
…顔、ガチガチだよ。
二人とも。
チラッと見た藤野君の横顔は困っている。
大人から茶化されている子供みたいで…。
そうだ、私がさっさとここから降りたら良いのよね?
そう思って降りようとするけれど、バイクが変に揺れて怖い!
「さっ、後ろ、持っててやるから乗れ、幸平」
祥太郎さんの声が低くなった。
「…吉永さん、すみません。
少しだけ、前に詰めて貰えます?」
「えっ?」
藤野君が耳元で私にしか聞こえないくらいの声で囁いた。
「本当にすみません、後でお詫びします」
…上下関係?
圧力に屈したの?
そんな心の中でのツッコミは藤野君には当然、聞こえない。
「足、少しの間、ステップから離して貰えます?」
後ろから囁く藤野君。
…その声、ゾクゾクするくらい。
ヤバい。
急に心拍数が早くなってきた。
そして急にハンドルを握っている左手の上に藤野君の手が重なり、
「ひいぃっ!」
と、変な声を上げてしまい恥ずかしくて下を向いた。
その間に藤野君はステップに足を掛けて、狭いシートの隙間に腰を下ろした。
…密着度が。
半端ないんですけど。
「本当にすみません。
言い出したら聞かない人なんです」
「お前、そんなに仰け反ったら逆に失礼だぞ。
ほら、手はココ!」
祥太郎さんが藤野君の手を取ると、その手を私の体を抱き締めるように前に回す。
うわー!
腕も足も。
素肌同士、当たってるんですけどー!?
じんわりと藤野君の体温が伝わってくる。
「はい、二人とも笑って!」
吉田総括の声で我に返ると、慌てて総括を見つめた。
これが。
私達二人が最初に撮った写真となった。
…顔、ガチガチだよ。
二人とも。