猪の目の酸化還元反応
数ヶ月後、ホイストとハイビームの漫画交換掲載は、各マスコミによってセンセーショナルな見出しと共に人々の話題を浚っていた。



「一部だけしか順番が回って来ないなんて言わせないぞ!それは並んでいないからなんだ。並ばせるのが俺達の仕事だ!」



知名度が上がるにつれ、漫画家志望が急増したことで増した数伸のやる気も空回りすること無く上々だ。



「凄い人気だな。幼なじみ殿は。」



ニ社の関係者と漫画家、そして発案者であるお偉いさん方を招いたパーティーが開かれていた。



元来パーティー事が苦手な猶助は、人の少ない場所にいた雉歳のもとへ移動した。


雉歳へ言っていたように、認修の周りには人が、特に女性が集まっている。



「あれでも認修は真面目な性格をしているんですよ。」



キラキラとした空間へ、目を向けながら苦笑いを浮かべる。



自分には合わない世界だが、行くのも維持するのも簡単なじゃないことは分かっている。


だから尚更、半端な気持ちで認修の側に居たくは無かった。



いくら好きと言われても、認修に幼なじみ以外の感情は無いから。



「……夢鼓さん、ちょっといいか?」


「はい。」
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