さいごの想い
あたしは出て行った




行く宛てなんてない…




そんなとき愛美から電話があった





「はい…」



『あ、瑠衣?』



「何…?」


声が震えてしまった


『どした?何かあった?』


それに気づいたのか


優しく声をかけてくれた何だか涙が出てきた



落ち着く…



「っ今から行っていい…?」



かすれる声を隠すこともなくいった



『いいよ。おいで』


何かをさしってくれたのか受け入れてくれた



急ぐわけでもなく暗闇のなかを歩いて行った



愛美の家に着いた



「瑠衣」



「待っててくれての…?」




「うん。何か心配でさ…」



「ありがと」



愛美の部屋に入る



愛美の匂いがする…



緊張の糸が切れたように涙が出た



子供みたいに声を上げて泣いた

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