さいごの想い
目の前にいる勇人は前とは違っていた







そして隣に乗っているのは






自分も同じ仕事しているから分かる







あれはキャバ嬢だ…





もった髪に金色でくるくる巻いていて





胸元には高そうなネックレスが輝いてる







なんで?何でそんな人といるの?






なんでそんなに変っちゃたの?






あたしは走っていく車を見送ることしかできなかった







…なに考えてるんだろ、あたし






あたしには篤がいるじゃん







どれだけ自分に言い聞かせても浮かんでくるのは





あの勇人の冷たい目だった



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