シンデレラに憧れて
「絶対なれないと思ってるでしょう。でもなりたかったの」
「……そうなんだ。いやビックリした。そんなのになりた……あ、ごめんね美佳ちゃん」
弘樹は焦って謝ったけど
そうか
やっぱり私はシンデレラって似合わないよね。
「ずっと憧れてたけど、やっぱり無理だった。そんな都合のいいものじゃないよね」
自虐気味に言うけれど
弘樹の真剣な顔は崩れない。
「美佳ちゃん?」
「何?」
「ちょっとだけ時間をちょうだい。君の夢を叶えてあげる」
「え?」
「ここで休んでいて準備する。寝ててもいいからね」
弘樹は優しく私から離れ
柔らかなブランケットをそっとかけて
隣の部屋に移動した。
お城とドレス
ガラスの靴
かぼちゃの馬車とか用意してくれるとか?
弘樹が王子様のコスプレしてくれるとか?