シンデレラに憧れて
「明日、中西さんに聞いてみる」
「それでこそ美佳ちゃん」
キスの雨が心地よい。
「一回目は文学なんだって、芥川龍之介だって、弘樹知ってる?」
「少しは知ってるかな」
「吾輩は猫であるって話を書いた人だよね」
「えっ?」
弘樹のキスが止まる。
あれっ?驚いてる?
私が知ってて驚いてる?このくらい知ってるよ。
「有名な人だよね。トンネルを抜けると温泉街だった……って書いた人だよね」
あ、今日はさえてる。
次から次へと出てくるし
「あのさぁ、その芥川ってさ……」
「美佳ちゃんストップ」
彼の唇が私の言葉を止める。
「もういいから、その話はいいからさ」
「うん」
「もう一回しよ」
「弘樹のエッチ」
何度でもいいよ
大好きな弘樹と肌を重ね
幸せにひたろう。
待ってろよ芥川。
お勉強会でボコボコにしてやる。