甘いりんごに恋をした


それから、蓮先輩とはあまり話さなくなっていた。



私は依吹先輩が好きだ



でも、依吹先輩には好きな子がいる。

3年生の美人の先輩。







「りーんご!!」


「ごりら!!」


「しりとりじゃねーよ(笑)」


「あれ?そうでした?」


「そうですそうです。」




いつものように先輩は椅子に座る。





「先輩好き。」


「え…?」



「好きなんだ、
優しくていつもキラキラな
依吹先輩が大好きなんだ」



なにか起こるのを期待してた


とかそういうのはなくて






ただ



言いたいと思った




「りんご…ごめん」


「俺好きな子いるんだ…」


「好きって言ってくれてありがとう」




泣きたかったけど泣けなかった。




「好きな子って3年の美人の先輩??」



君は顔が赤くなったね



「なんで…わかったの…」



知りたくなかった





そんなの






「先輩大好きだから」




「そうか…バレちゃってましたか…」



「先輩…?私でいいなら話聞きますよ?」





なんでも話してくれた…



先輩の好きな人のことを







「告白しないんですか?」



「あの人には彼氏がいるから」




え…






それなのに好きなの?






なんで…








「そんなに好きなんですね」


「そうです」




その日から私の初めての恋が終わった






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