現場系男子にご用心!?【長編改訂版】
じっと私の瞳を見つめて、岡田さんはそう話す。
その言葉に自然と涙が溢れて、ただ頷くことしか出来なかった。
「……泣かないでよ、そんなに」
「だって、嬉しいんだよ。……その、ちゃんとプロポーズしてくれたの、……初めてだし」
「……え?」
そう言った後、すぐに岡田さんは気付いたみたいで、気まずそうな表情を浮かべて頭を抱えた。
だけど、私はそんな岡田さんが面白くて噴き出してしまって、ずっと笑ってたらつられて岡田さんも笑いだした。
「うわあ、マジだ。肝心なところを抜かしちゃうのが、俺のダメなところなんだよなぁ」
「アハハハ、いいよ。そんなところも面白くて好きだし」
「……ごめんな。ずっと言った気になって、行動してて」
「いいよ、今言ってくれたから。婚姻届出す直前まで言わなかったら、催促しようと思ってたけどね」
それから。
その足で、役場へ行って婚姻届を出した。
役場の人は、不備がないか一通り書類を確認した後に、一言『おめでとうございます』と笑顔を向けてくれる。
こうして私は晴れて『真壁里緒奈』から、『岡田里緒奈』に変わった。
苗字以外は、特別なにも変わったわけじゃないけど、なんか不思議な気分だ。
その言葉に自然と涙が溢れて、ただ頷くことしか出来なかった。
「……泣かないでよ、そんなに」
「だって、嬉しいんだよ。……その、ちゃんとプロポーズしてくれたの、……初めてだし」
「……え?」
そう言った後、すぐに岡田さんは気付いたみたいで、気まずそうな表情を浮かべて頭を抱えた。
だけど、私はそんな岡田さんが面白くて噴き出してしまって、ずっと笑ってたらつられて岡田さんも笑いだした。
「うわあ、マジだ。肝心なところを抜かしちゃうのが、俺のダメなところなんだよなぁ」
「アハハハ、いいよ。そんなところも面白くて好きだし」
「……ごめんな。ずっと言った気になって、行動してて」
「いいよ、今言ってくれたから。婚姻届出す直前まで言わなかったら、催促しようと思ってたけどね」
それから。
その足で、役場へ行って婚姻届を出した。
役場の人は、不備がないか一通り書類を確認した後に、一言『おめでとうございます』と笑顔を向けてくれる。
こうして私は晴れて『真壁里緒奈』から、『岡田里緒奈』に変わった。
苗字以外は、特別なにも変わったわけじゃないけど、なんか不思議な気分だ。