現場系男子にご用心!?【長編改訂版】
――どうしよう。
どうしたらいいの?
私はどっちを選ぶべきなの?
仕事をしていても、そんなことがぐるぐると頭を回る。
駄目なのに。
集中しなきゃ。
削ることだけに集中しないと。
――――そのとき。
耳栓をしているはずなのに、やけに甲高い異音が聞こえる。
それと共に、持っていた部品が跳ねるように勢いよく空中へ飛んで、ガン!と音を立てて地面に落ちた。
「おい!!真壁!!!大丈夫か!」
隣で同じ仕事をしていた先輩が、私を見て声を荒げた。
……なにが起こっているのか分からない。
だけど。
「……いっ……!」
痛い。
手が燃えるように、熱くて痛い。
私の右手からは、保護手袋が無残にも破れ、その間からボタボタと赤い液体が滴り落ちる。
その液体は止めどなく、地面へと吸い込まれるように落ちていった。
悲鳴が聞こえる。
怒号のような声も聞こえる。
でも私の目の前は、霞がかかったように白くて。
そのときの記憶は、とても曖昧だった。
どうしたらいいの?
私はどっちを選ぶべきなの?
仕事をしていても、そんなことがぐるぐると頭を回る。
駄目なのに。
集中しなきゃ。
削ることだけに集中しないと。
――――そのとき。
耳栓をしているはずなのに、やけに甲高い異音が聞こえる。
それと共に、持っていた部品が跳ねるように勢いよく空中へ飛んで、ガン!と音を立てて地面に落ちた。
「おい!!真壁!!!大丈夫か!」
隣で同じ仕事をしていた先輩が、私を見て声を荒げた。
……なにが起こっているのか分からない。
だけど。
「……いっ……!」
痛い。
手が燃えるように、熱くて痛い。
私の右手からは、保護手袋が無残にも破れ、その間からボタボタと赤い液体が滴り落ちる。
その液体は止めどなく、地面へと吸い込まれるように落ちていった。
悲鳴が聞こえる。
怒号のような声も聞こえる。
でも私の目の前は、霞がかかったように白くて。
そのときの記憶は、とても曖昧だった。