正しい男の選び方

政好に視線を向けると、水筒のお茶を飲んでいるところだったので、葉子は思わず微笑んだ。

教授は、森林がなくなることで、海に流れ込む水の質が非常に悪くなってきている、というようなことをいろいろなデータを示して論じた。

メンバーの皆は、真剣に話を聞いていたし、政好も熱心にメモをとっている。葉子も自分に出来る事は何だろう、と考えていた。
教授の話が終わるころには、葉子にも新たな闘志が湧いてくる。

報告会が終わってその場は熱気に包まれていた。

「……この後どうする?」

政好の方から聞いてきた。

「うん、二人で食事に行かない?」

思い切って聞くと、ちょっと曖昧な顔をした。

「んー、今日はせっかくだから、みんなで飲みに行かない? 教授も来られるみたいだしさー」

「……あ、そうか、それもそうだね」

政好は、余程その教授に感服していたようで、その日は、ずっと教授とばかり話をしていて、葉子はほとんど彼と話ができなかった。


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