正しい男の選び方

さて、パーティーが二日後に差し迫った17日。
またまた浩平がどんな魔法を使ったのか。店長が、明日から6日間有給取るんだよねと言ってきた。
その日、いつものように4時半にあがると、葉子はそのまま空港に連れて行かれた。
空港では用意をすっかり整えた浩平が待っている。

30分後には、葉子は機内の中にいた。
ルーシーも一緒だ。
チャーター機に乗ったところで葉子はため息しかでなかった。きっと、ニューヨークに着くまでまた英語攻めなんだろう。

あー、こんなことなら、エコノミーでお尻を痛くしながら、(吹き替えの)映画でも見ていたい。
そんな葉子の願いも虚しく、浩平が言い放った。

「スピーチの最終チェックをするだろ? もう、今回は大奮発だからな。しっかりカネ集めてくれよ」

「……はい、精一杯がんばらせて頂きます……」

うううぅ。なぜ、コイツに頭を下げなきゃならんのだ、私が!!

葉子は、悔しいやら情けないやらで、カーッとなるが、ルーシーがにっこり笑って、英語で

「もう少し練習すると素晴らしいものになるわよ」

などとまぜ返すから、それ以上は何も言い返せなかった。


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