正しい男の選び方

「じゃ、今日の飲み会は葉子にはちょうどいいかも」

ルーシーは謎の言葉を残してレストランに向かった。向かった先は、日本風の居酒屋だ。

「え!? ここ!?」
「そー。ここ、新しく出来たばっかなんだけど、割りと評判なんだって。私が来るって言ったら、わざわざ予約してくれたのよ」

東京から来るルーシーのために、日本風の居酒屋というのが何かおかしかった。
葉子たちが店に入ると、すでに三人が待っていた。みんな女だ。

「何、女子会?」
「そー、楽しそうでしょ」
「うん、楽しそー」

思いがけないニューヨークの夜に葉子は少しウキウキしてきた。ルーシーが皆に葉子を紹介する。

「こちら、ヨウコ。現在のコウヘイの犠牲者よ」

それを聞くと、皆きゃあきゃあ騒ぎ出し、葉子は目を丸くした。

「……何、みんな浩平のこと知ってるの?」

ルーシーはおかしそうに笑う。

「知ってるもなにも……そこに座ってるサンディとアナはコウヘイと付き合ってたんだもの」

葉子は呆れて声もでなかった。

「いつ?」

そう聞くのが精一杯だった。




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