正しい男の選び方
その話を思い出したらしく、アナもくすくすと笑い始めた。
「そしたら、コウヘイ、弱り切った顔で私たちに聞くのよ、『どっちがいいと思う?』って」
「……」
呆れるというか何と言うか、葉子はもう驚きっぱなしである。
最も、確かに浩平はヘンにバカ正直なところがあるので、そういうのが容易に想像出来た。
「だから、私が怒っちゃって『呆れた!そんなことも自分で決めきれないの!?』って詰め寄ったら、コウヘイ、何て言ったと思う?
私、未だに覚えてるわよ、彼のセリフ」
「あ……私、わかるかも」
葉子が口を挟んだ。
「二人とも素敵すぎて、どっちがいいかなんて、僕には決められないんだよ。じゃんけんで決めてくれない?」
四人は一斉に声をあげてあっはっはっと笑った。お腹がよじれるぐらい笑っている。
「そう! その通り。葉子、浩平のこと、よくわかってるじゃない」
ルーシーが叫んだ。
「それで? それで、どうなったの?」
葉子は思わず身を乗り出した。