正しい男の選び方

準備万端、とは言えないまでも、それなりに準備を整えて、秋祭りの日がやってきた。
葉子はこの日に合わせて、金、土、日と三日間のお休みを取っている。

朝からテントをはって、荷物を搬入して用意を整える。
雨がちらついているのが不安材料だったが、コーヒーを作って、コーヒー豆とお茶菓子を並べた。

全員がお揃いのTシャツを着て、Tシャツとバッグを並べれば、後は、人が来るのを待つばかりだった。

お祭りのときは、商店街で共通の福引き券が出るし、屋台も色々出店される。
大道芸人や手作りアクセなどの展示・販売コーナーなども出店され、なかなか大掛かりだった。

「何だかワクワクするね」

「うん。でも大丈夫かな……。何か忘れてないかなぁ?」

政好は不安げな顔を隠せなかった。

隣りのテントではお惣菜を売っていて、中田くんがちょろちょろと買い食いに行く。
そんなことをしているうちに、隣近所の人とも軽く世間話をしたり、順調にその日は過ぎて行くように思えた。


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