スウィングしなけりゃときめかない!―教師なワタシと身勝手ホゴシャ―


子どもたち、よくついてきてくれたなぁ、とも思う。

わたし、熱血教師らしい。

一部の保護者さんたちとはケンカしたしね。


でも、わたしは1人で頑張ったわけじゃない。

美香子先生がたくさん愚痴を聞いてくれたし、校長先生も教頭先生も相談に乗ってくれた。

喉がやられたときは、俊くんが生姜を使った料理でいたわってくれた。

みんなに助けてもらって、わたしは熱血教師でいられた。


今年度の子どもたちは素直だ。

勉強のほうも、なかなか優秀。

らみちゃん問題さえ解決の糸口をつかめれば、研究授業が当たってるこの1年だって、たくましく乗り越えていけると思う。


いや、らみちゃん問題なんて大げさな言い方、やめよう。

発達障害かもしれないと言っても、普通学級で生活していける範囲なんだ。

らみちゃんはトラブルを自覚していない。

悲観していない。

だから、わたしも深刻にはならないようにしよう。


来年は担任を持つかどうか、わからない。

音楽の専門になるかもしれないし、知的障害のある子どもたちの特別支援学級を受け持つかもしれない。

担任だとしたら、来年こそは1年生か6年生だろう。

入学年度も卒業年度も重要で、ほかの学年より難しい点が多い。


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