俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
ホームルームが始まるまで残り5分を切っていた。




「よしっ!」




私は気合いを入れると坂道へと果敢に挑んだ。




学級委員の私が遅刻するわけにはいかないしっ

最後まで諦めずにやるしかない!




そしてなんとか坂道を登り、校門をくぐり玄関へと飛び込んだ。




するとそこには、




「あれっ柊くんじゃん」




靴を履き替える柊くんの姿があったのだ。




「柊くんも寝坊?早くしないと遅刻するよっ」




靴を履き終えた柊くんの隣で、私は急いで下駄箱へと靴をしまう。
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