俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
「お前っ…」




柊くんは本当に苦しそうに、眉間にしわを寄せ、声を出すのもやっとという感じだった。




「柊くん、大丈夫っ?保健の先生呼んでくるから待ってて!」




よかった、意識はちゃんとあるみたいだ。




私は自分のブレザーを脱ぎ、苦しそうにしている柊くんにそっとかけた。




そして、急いで空き教室を飛び出した。




もっと早くに私が気がついていれば…

あんな状態で手伝ってくれてたなんて…




考えれば考えるほど、申し訳ない気持ちで一杯だった。




もしかして、朝からだるそうにしてたのはそのせい?




私ってば無理矢理、柊くんの腕引っ張って余計に悪化させただけじゃない。




後でちゃんと謝らなきゃ。




私は泣きそうになる気持ちをぐっと抑えて、保健室へと飛び込んだのだった。
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