俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】
顔が向けられているほうへと回り込むと、私は目を見張った。




「柊くんっ大丈夫!?」




額から汗を流し、頬を紅潮させ、苦しそうに荒い呼吸を繰り返していたのだ。




私はそっと柊くんの額に手を添えた。




「あつっ…どうしよう、やっぱりすごい熱出てる…」




なんでもっと早くに気づかなかったのよ…

もうっ…私のばか!




しかし、自分を責めている暇などなかった。




なんとかしないと…




「柊くんっ柊くん!私の声、聞こえてる?聞こえてたら返事して」




必死に呼びかけていると、薄っすらと目を開いた。




そして、熱で潤んだ瞳と視線が重なった。
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